最後の外壁塗装

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通勤のために家を出ると、お隣さんが「塗装をするの?」と聞いてきたので、「ご迷惑をおかけします」と答えた。 その晩、帰宅した私は妻に、 私、「お隣さんには外壁塗装の挨拶はした?」 妻、「したわよ1週間前に、どうして?」 私、「お隣さんが塗装をするのって聞いてきたから、塗装をすることを知らないのかと思った」 妻、「お菓子を持って挨拶に言ったわよ」 私、「なら良いけど」 妻、「なら良いけど、ってどういうことよ」 私、「別に深い意味はないよ」 40代になってからの妻は、なにかとイライラすることが多くなった。 妻、「お隣さん、貴方のことを馬鹿にしているのよ」 私、「どうして僕が、お隣さんに馬鹿にされるんだ?」 妻、「だって、お隣さんは家を建て替えたからよ」 私と妻が引越して来た頃の住宅街には、築年数の古い家が多く残っていたのだが、現在は建て替えが多く、私が住む家は住宅街の中で古いほう。 妻、「外壁塗装をするってことは、今後10年、建て替えはしないって宣言しているようなものよ。10年も古い家に住み続けるのだから、お隣さんからは馬鹿にされるのよ」 私、「・・・」 私が妻に言い返さなかったのは、妻が言うことには一理あるから。 家を新しく建て替えるとなると最低でも2千万円はいるのだが、外壁塗装なら屋根塗装をしても建て替えの10分の1で済む、このことは外壁塗装を決める時に考えた。 建て替えを望んでいる妻だが、外壁塗装に訪れた塗装業者さんには笑顔で対応している。 塗装業者さん、「良い奥さんですね」 私は築年数の古い家に住んでいるが、自慢できる妻がいてくれて幸せだ。 私、「君もそう思うだろう?」 妻、「・・・」 年下の妻には、私の思いが中々伝わらない。

 

外壁塗装 東京都北区