完璧な仕上がり

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ワクワクドキドキしながら待っていると、「ピンポーン」、チャイムが鳴った。
インターホンの画面に映ったのは日焼けした中年男性、どちらかと言えば私の苦手なタイプ。
チャイムを鳴らしたのは塗装業者さん、来ることは分かっていた、私が頼んだのだから、しかし、誰が来るかは聞いていなかった。
チャイムを鳴らしたのは塗装業者の親方さん、親方さんと一緒にいるのが若い職人さん達。
親方さんはどちらかと言えば苦手なタイプだが、若い職人さんは確実に私の苦手なタイプ。
私が苦手と感じたのは、髪が金色でヤンチャそうだから。
今さらキャンセルは出来ないため、見守ることにした。
上下関係がシッカリしているのか、親方さんが仕事を始めると若い職人さんも一斉に仕事に取り掛かる。
仕事に取り掛かる前は無駄話をしていても、始まると皆黙々と仕事をしてくれる。
90分ほどが経つと休憩、その間は再び無駄話をするのだが、仕事が始まると再び黙々と仕事をしてくれる。
昼の3時になったためお茶菓子を出すと、職人さんらは休憩。
近くで見ると優しい目をしている職人さん、話してみると受け答えはシッカリしている。
私、「塗装の仕事をして長いのですか?」
若い職人さん、「大学を出てからのため、今年で3年目です」
ヤンチャに見える職人さんが、大学を出ていることに驚いた。
私、「出身はどちらですか?」
若い職人さん、「地元です」
私、「地元なら大学も地元ですか?」
若い職人さん、「はい、そうです」
私、「大学はどちらですか?」
若い職人さん、「〇〇大学です」
すると、隣にいた妻の表情が緩んだ、なぜなら、ヤンチャに見える若い職人さんは私と同じ大学を出ていたから。
後輩が頑張って塗ってくれただけあり、塗装の仕上がりは完璧、さすが私の後輩。