妻と娘が相手では分が悪い

NO IMAGE

住宅街では、どこかの家で犬を飼うと、他の家もマネて犬を飼うようになる。どこかの家で車を買い換えると、他の家もマネて車を買い換える。近所の家で外壁塗装が行われると、私の妻は「うちも外壁塗装をしないとダメよ」と言い出した。
犬を飼うかどうかの主導権は子供に、車を買い換えるかどうかの主導権は夫に、外壁塗装に関する主導権は妻にある。
夫は仕事に出て昼は不在なため、外壁のことは気にならない。
妻は家の前で近所の人とくだらない立ち話をするため、外壁の劣化は気になる。
外壁が気になっても、外壁塗装をするには大金が必要なため、妻の一存では決められない
妻、「ねえ、どうするの?外壁」
私、「うちはまだ良いよ、キレイだから」
妻、「キレイじゃないわよ。〇〇さんのところは外壁塗装をするのよ」
妻の言う〇〇さんとは、近所に住む妻のママ友、〇〇さんの家と私の家は同じ頃に建てられたため、妻は家のことになると〇〇さんのことを引き合いに出すことが多い。
外壁塗装を渋る私に妻は、「Aちゃん、家がキレイになったほうが良いよね?」
娘、「キレイなおうちが良い」
妻、「Aちゃんも、外壁塗装をしたキレイなおうちが良いって言ってるじゃない」
Aちゃんとは私の娘で来年から幼稚園に通う、妻の質問は愚問、汚い家を好む子供なんていない。
私、「Aちゃん、お母さんはキレイ、それとも汚い?」
母親を見つめた娘は、なぜか泣き出してしまった。
妻、「アンタが変なことを聞くからでしょ!」
母親のことをキレイと思っているなら、迷うことなく娘は母親のことをキレイと言ったはず。
泣いたということは、自分にウソを付きたくなかったのだろう。
娘と言えども女を泣かすと代償は高く付く、家の外壁塗装は妻の望みどおり行われた。